【神秘の短剣】フィリップ・ブルマン   

2004年 03月 08日

a0002942_04744.jpgオーロラの中に現われた「もうひとつの世界」に渡ったライラは、"スペクター"と呼ばれる化け物に襲われ、大人のいなくなった街で、別の世界からやって来た少年ウィルと出会う。父親を探しているウィルはこの街で、不思議な力を持つ"短剣"の守り手となる。空間を切りさき別世界への扉を開くことのできるこの短剣を手に入れた少年と、羅針盤を持つライラに課せられた使命とは…。気球乗りのリーや魔女たち、そして天使までも巻き込んで、物語はさらに大きく広がっていく—。世界中で大ベストセラー、カーネギー賞受賞の壮大で胸躍る冒険ファンタジーの傑作(「BOOK」データベースより)
三部作の第2巻。

短剣の守り人の少年が登場することで、物語はダークな面を見せ始める。殺人をおかした少年の細やかな人物描写には、とても子供向けとは侮れない内容。新しく登場したキャラクターの設定も、主人公ライラが本能的、貪欲で直感的であるなら、短剣の守り人として登場するウィルは理知的で良識家のキャラクターとして、今後の旅の広がりをうまく支えるパートナーとしてうまく配慮されている。前作の羅針盤が過去から未来までの知識を知りうる指針であるなら、本作の短剣は多元世界を切り開く神器なのだ。短剣が切り開く次の世界と更におこる事件、物語は収拾する気配を未だみせず、このあとの展開がまだ予測ができない。

総合評価★★★★★(★5が最高)

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■書籍情報
神秘の短剣
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by cafe_europa | 2004-03-08 00:47 | Fantsy

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