さいごのおでかけ   

2004年 06月 01日

a0002942_14925.jpg今朝、出勤前に柔らかい半生のビーフジャーキーを少しやった後、横になったまましばらく鳴いていた。
━━━━痛い、痛い。
目を見開き、鳴き続ける様は異常でどうしていいのか分からない。病院に連れて行こうと思いつつ声をかけながら撫でていると、何度か必死に起き上がろうとする。起き上がれずに頭を降ろすと、また痛そうにしばらく鳴き続けていた。
今度元気になったら、コロの好きな緑地公園へ行こうねと囁きながら撫でつづけていた。

しばらくすると痛みが引いたのか鳴くのをやめ、目を閉じ、いつも眠るときの合図の鼻息をふうと吐き、静かに眠り始めた。今のうちに荷物をとってこようと、立ち上がって家に入り2階へあがった。

ほんの1〜2分後だろうか、母からコロが死んだよと私を呼ぶ。慌てて下へ降りて裏へまわると、さっきと同じ格好でコロが眠っている。
いや、少しだけ目が開いている。眠っていないのかとおもって撫でてみると、まったく動かない。かまって欲しい時の癖で、プシュップシュッと嘘のくしゃみをする黒い鼻からの息がない。まだ体は温かく、息さえしていればさっきと何も変わらない。多分、私が離れたすぐ後だったんだろう。
さっきから私の頭は真っ白で、母の声も水槽の向こう側から聞こえるようにとても遠い。裏庭のまわりをみると、お勝手のタイルに血のシミがふたつ落ちている。
この子は苦しまなかった方に入るが、それでもさっき鳴き続けていた短い間は苦しかったのだろうと、ぼんやり思った。

愛犬のこと で書いたように、この子はもうじき16歳になる日も近かった。大過なく、健やかに長生きした方だ。いつこの時が来てもおかしくなかった。それでも今までずっと家族として一緒に暮らしてきた時間の長さの分、悲しみは深い。泣く時間もなくコロを背に会社へ向かい、会社を出るまでの今日一日のなんと長かったことか。
涙がとまらない。

明日は火葬場へ、朝一番に家を出る。
コロとの最期のおでかけだ。
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by cafe_europa | 2004-06-01 01:50 | think

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