【ゾウがすすり泣くときー動物たちの豊かな感情世界】ジェフリー・M・マッソン&スーザン・マッカーシー   

2004年 06月 13日

a0002942_16459.jpg動物にも優しい愛情があり深い悲しみがある-。科学者たちにタブー視されがちな動物の驚くべき感情世界を多くの実例をあげて実証、人間と動物とが、支配・被支配の関係を脱し、種の壁を越えて心を交わせるための道を提示する。(「MARC」データベースより)

動物には感情がある。
これは全ての動物愛好家が自らの体験を元に知っている周知の事実だ。それをわざわざハードカバーの、しかも翻訳本として出版されているのはどんなものだろうかと思って買ってしまった。初版が1996年とあるが、どうやらネタ的にはもう少し前の時代であるようだ。当時の科学者として「人間以外に意識を持つ生物は存在しない」というのが前提だった頃、<動物達が見せる相違と融通性に富んだ行動は、単なる反射的な行動ではなく、ある意味で「意識的な行動」>(本文抜粋)として、動物の意識や感情を認識する動きの延長線上にあるのが本書であるらしい。
読者は当然素人だから内容はやさしく書かれているが、本書であげられる意外な事実に驚くだろう。ペットにネズミを飼うゾウ、赤ん坊が生き返るのを待つチンパンジー、夕陽をうっとりと眺めるクマ、スケートをするバッファロー、思ったことを言葉にしてしゃべるオウム、自分で遊びを考え出すイルカ。
今まで何の気なしに当たり前と思っていたことを事実と考察を交えて語られると、時折ハッとする。

総合評価★★★☆☆(★5が最高)

■書籍情報
ゾウがすすり泣くときー動物たちの豊かな感情世界
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by cafe_europa | 2004-06-13 16:46 | other books

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